2012年02月19日

まとめ。

参加した第2分科会での話し合いについてまとめてみました。


コーディネーターは、全子連専門委員の脇悳氏と河村隆氏。

まず、参加者から集めたアンケートの集計結果と、課題の提示がありました。

河村専門委員曰く、かつてジュニアリーダーとは単位子ども会にいて地域に密着して活動しているものであったが、これが昨今は市区町村単位のジュニアリーダーズクラブがあり、単位子ども会から派遣要請があってイベントに出かけていき、レクゲームをして帰っていく活動形態が多くを占めている、と。
中高生のジュニアリーダー達もほとんどがジュニアリーダー活動とはそういうものであると捉えており、大会や研修会に出ること、レクゲームをたくさん覚えていてそれができることがジュニアリーダーとしてのステイタスであり、活動目標になっているという現状が紹介されました。
これは本来全子連が提唱しているジュニアリーダー像とは大きくかけ離れたものであり、『独立系ジュニアリーダー』とでもいうべきものである、との認識。

そこで、昨年夏のジュニアリーダー中央大会でも参加者である現役のジュニアリーダー達に見せたという、30年ほど前に全子連で作成された映画『この眼の輝きを』を鑑賞した上で、ジュニアリーダーに期待することや、「独立系ジュニアリーダー」など多様化するジュニアリーダーと育成会がどう関わればよいか…ということなどを通して、ジュニアリーダーと安全教育関わりや推進方法について考えよう、という方向性が提示されました。


まず、鑑賞した『この眼の輝きを』。
これは前述の通り、30年ほど前に子ども会関係者が子ども会の意義や子ども会についての理解を深めるために全子連が作成した30分ほどの映画です。
(中央大会での鑑賞の様子は http://www.kodomo-kai.or.jp/JL/?p=60 へ)

ある子ども会で企画されているハイキングに参加したい少年。
でも、彼は昨年夏にキャンプで川で転んでずぶぬれになったり、夜に体調を崩して病院に担ぎ込まれたりしたので、その時一緒に参加していた母親は「また周りに迷惑をかけることになるのなら、子ども会になんか参加させたくない」とわが子の子ども会への参加に消極的。
少年の気持ちを理解できない母親と、気持ちを理解してもらえない少年の間には溝が深まっていきます。
そんな中、周囲の人たちが子ども会への理解を示す言動を見聞きしたり、わが子がジュニアリーダーや子ども会の子どもたちと生き生きと遊ぶ様子を見た母親は……みたいなあらすじです。

この映画を見て、今のジュニアリーダー達は自分たちが知っているジュニアリーダーや子ども会と大きく違うことにカルチャーショックを受け、
「ジュニアリーダー(子ども会)って、本当はこういうものだったんだ!」
と感じていたのだそうですが…。


これを受けて参加者がグループに分かれて討議を開始。

私が参加したグループ(おっぴーさんも一緒でした)では、まず各地域でのジュニアリーダー活動の様子や事例などが提示されました。
その中で出てきた話として、昨今の市町村合併の影響等でジュニアリーダーの育成事業が育成会の手を離れて公民館などの行政の手に移り、それによって逆にジュニアリーダーの質の低下や参加者の減少が起き、衰退していっている地域がある…という事例が数例報告されました。

中高生が地域で団体活動をしているという点で、行政の目から見るとジュニアリーダークラブというのは魅力的に映るのでしょう。
また、財政悪化のために行政からの補助が減る一方の子ども会育成会にしてみれば、自らの資金に頼らなくてもジュニアリーダーの育成をしてもらえるというメリットは大きいようで、ジュニアリーダーの育成事業を手放す…という選択肢も『背に腹はかえられない』という事情があるのかもしれません。
しかし、人事異動で数年に一回担当者が代わる行政の担当者に地域活動や子ども会・ジュニアリーダーへの理解を求めることは難しく、継続的かつ長期的な視点でジュニアリーダーの育成を行うことが次第に困難に陥っていく…という現実が結果として待っているようです。


このような話が出る中、おっぴーさんから飛び出した
「ジュニアリーダーが学ぶということは、後輩を育てるということだ」
という発言に、一同が深く共感します。

これは、ジュニアリーダーだけに限った話ではないと私は考えます。
子ども会とは、そもそもが『地域の次代を担う人材を育てる』ことを目標に行われている活動です。

ある参加者の方が
「最近は子ども会の育成者が高齢化してきていて、『子ども会』が『お孫会』になってきてしまっている」
と言っていましたが、子ども会をはじめとした地域活動団体では、世代交代が進まない結果、衰退してきてしまっている現状があるようです。
育てた子どもを、ジュニアリーダーを、育成者を、子ども会としてどうしていきたいのか。
なぜ、何を目標に人を育てているのか。
現場の単位子ども会で、育成者の一年交代が続く中で活動の枠だけが代送りされていて、活動の本質や目標・目的が見失われている現実が、ここから垣間見えた気がしました。


午後からは午前中の話をもとに、最終的に課題を整理して安全教育の「スローガン」を考えよう…という流れ。

まずおっぴーさんから出てきた話が、
「(河村専門委員から)ジュニアリーダーが時代の流れの中で多様化してきているという話があったが、果たして本当にそうなのか?」
ということ。
自分の住まう地域の現状しか知らない人からしてみれば、もっともな意見だと思います。
そこで各地域での活動実態についてお聞きしたのですが、たとえばC県C市では学区ごとにジュニアリーダーの育成を行っており、単子毎にジュニアリーダーがいるという所謂『全子連提唱型ジュニアリーダー』がほぼ根付いている一方で、その他のほとんどの地域では市区町村単位でジュニアリーダー育成をしており、派遣型の活動が主である『独立系ジュニアリーダー』であるという現状が確認されました。

では、なぜそのような活動形態が全国的に広く根づいてしまったのでしょうか?
ひとつの説として、私はジュニアリーダーを育成できる人材の不足と、ジュニアリーダーの育成方法について大きな誤解が広がってしまったことがあげられると考えました。

「ジュニアリーダーをどう育てればよいのかがわからない」
というのは、今も昔も子ども会の現場から聞こえてくる悩みとしてよく聞かれます。
そこで、あくまで一つの基準として全子連は
「これだけの知識や技術があれば、ジュニアリーダーとして一人前ですよ」
ということで『ジュニア・リーダー研修基準』を提示して資格の認定を行ってきました。

地域によってはこの内容を参考に地域の実情に即したプログラムで研修会を行っているところもあれば、ほぼそのままこの内容に沿って研修会を行っているところもありますが、どちらもほとんどは
「研修会を行うこと=ジュニアリーダーの育成」
となってしまっている地域がほとんどなのではないでしょうか。

しかし、研修会だけ受けさせていればそれだけでジュニアリーダーが育つ…訳ではないのです。
ここに大きな誤解があるのではないかと私は考えます。
研修会で学べることというのはあくまで技術や知識に過ぎず、これを地域で活用できる場があってはじめてジュニアリーダーは育つのだと思います。
これが無いために、今のジュニアリーダー達は
「派遣でゲームをすることや研修会や大会に参加することがジュニアリーダー活動だ」
と考えるようになってしまっているのではないでしょうか。

こうなってしまった背景には、ジュニアリーダーを育成するにはジュニアリーダーとしての知識や技術のスキルが必要であり、その人材が絶対的に不足しているという現状があると思います。
残念ながら、子を持つ親であるというだけの単子レベルの育成者には、このスキルがある人はほとんどいません。

ならば、誰がジュニアリーダーの育成を行えばよいのでしょうか。
単子の育成者には難しく、ましてや行政にもいないんじゃ、無理だろう…という声も聞こえてきそうですが…。

ジュニアリーダーとしての知識や技術のスキルを持つ人材は、ジュニアリーダー(もしくはジュニアリーダー出身者)以外にはいません。
ジュニアリーダーの育成は、ジュニアリーダー自らの手でしか行えないものだと思います。

「ジュニアリーダーが学ぶということは、後輩を育てるということ」。
ジュニアリーダーはジュニアリーダーに育てられ、また育てることで自らも学び、成長していくのではないでしょうか。
育成者がこれを意識してジュニアリーダーの養成・育成にあたることで、ジュニアリーダー達自身の意識も変わっていくのではないかと感じました。


(あにぃ)
posted by 青年リーダー at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 実況中継 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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